230: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/10/24(火) 09:15:23.57 ID:Kt2bVsaf0
その日のお仕事を終えて、青葉は休憩室でお茶をしてたんです。
そこは大きなテレビが置いてあって、いつもニュースチャンネルが流れていました。
「本日、__県の山中にて、男性のバラバラ死体が発見されました。」
“げ…地元じゃん…。”
何とも不穏なニュースが、よりにもよって地元から。
こういう形で勝手知ったる土地の名前が出るのは、気分が悪いものではあります。
その時でした、青葉の携帯が震えたのは。
「もしもし?久しぶりじゃん、どうしたの?」
電話を掛けてきたのは、地元の友達です。
『あの件』で青葉と二股を掛けられていたあの子。久しぶりだなあ…お正月の遊びの話かな?
『ねえ、ニュース見た…?』
「ん?ちょうど今やってるよ。怖いねえ、バラバラって…。」
『……__が、昨日から行方不明なんだって…多分そうじゃないかって…。』
「………え?」
そこで出てきたのは、まさに私達に二股を掛けていたあの男の名前でした。
「…男性は死後1日ほど、頭部と四肢、陰部が切断されており、陰部のみ現在も捜索中との事です。」
ニュースから流れている遺体の状況は、とても凄惨なもので。
仮にも一度関係を持った人がそんな風になっているのなんて、想像がつかなくて。
「だ、大丈夫だって!殺しても死なないよあんな奴!」
そうやって月並みな言葉を友達にかけた、その直後。
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