141: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/24(水) 04:09:29.02 ID:H6iAFqcy0
この日が来るのを、待っていました。
今日は彼が帰って来る日です。
もう夜だけど、絶対出迎えてやるんだ!って今は待ち伏せしている所。
早く会いたいなぁ…でもこんな時間も何だか楽しくて、暗い駐車場も怖くはありません。
おや、光ですねぇ…あ!帰って来た!
「司令官!おかえりなさい!」
「青葉…待っててくれたのか。ありがとう。」
私服姿の彼は、あのペンダントを付けてくれてて。
もう顔を見ただけで嬉しくなって…思わず抱きついちゃいました。
だって今なら、誰も見てないもん。だから我慢なんて出来ない。
「あはは、そんなにくっつくなよ。犬じゃないんだから。」
「狼ですよーだ。えへへ…。」
嬉しくて嬉しくて、思わず腕に頬ずりしちゃいました。
ふふーん、久々に匂いでも味わってやろうかなー、どれどれ……。
…………え?
「司令官……扶桑さん、いましたか?」
「…ああ、いたよ。」
アノヒトノ、ニオイガスル。
形容し難い何かが青葉の中を駆け抜けて行ったのは。
その匂いを、感じた時でした。
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