14: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/13(木) 07:39:59.55 ID:oTabk5kGO
それで何度もリピートしてるうちに、寝落ちしてしまって…そのまま、夢を見ました。
曇り空の海と、原っぱと砂浜と。それ以外何も無い世界。
誰もいないし、周りは自然しかないのに、全部が無機質に思えました。
寂しい世界の筈なのに、それすら感じない。とても落ち着いた気持ちで、でも空っぽで。
『私』は、ただ呆然とそこに佇んでいたんです。
“司令官…?”
遠くの方に、彼がいました。
『私』が声を掛けても振り向く気配も無くて…嫌な予感がして、走ってそこに向かうんです。
それで彼の肩に手を伸ばした、その瞬間でした。
司令官が、消えてしまったのは。
足元には彼の軍帽だけが落ちていて、私はそれを拾い上げて…気付いたら、ボロボロに泣いていたんです。
相変わらず、悲しいも嬉しいも、どこかに行ってしまっていたのに。
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