100: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/06(土) 04:37:51.37 ID:u3lwuGH40
その後、演習には勝ちました。
ただし、内容はA勝利。山城さんは最後まで粘って、とうとう完全勝利とは行きませんでした。
あの人には会えずじまいで、おまけに山城さんの態度で余計謎が深まった気がします…はぁ、今回は仕方ないか…明日はちゃんと散策して、違う視点からネタを仕入れよ。
布団に潜ってスマホを開くと、メッセージは友達からだけ。
結果は少尉さんが連絡してるだろうし、わざわざ青葉の所に来ないよね…あの人からくれたの、あの時だけだなぁ。
「かまえよー…ちぇー。」
理不尽なぼやきを吐きつつ、今夜は諦めるとします。
結局何も送らないまま、慣れない浴衣と布団で眠りに就きました。
次の日、青葉は朝から街を散策していました。
路線バスを乗り継いでみたり、観光スポットを回ってみたり。
予めネットで下調べをしていたのですが、デートスポットなんかはありふれたものが多くて、特に目ぼしいものはありません。
あの浜辺もそうですけど、司令官は秘密の場所を見付けるのが上手いタイプかと思って、何かそれっぽい所は無いかと海岸線をふらふらしていました。
車や人の通りはまぁ、よくある片田舎って感じです。途切れず、でも多すぎずで。
そんな時、青葉の少し先でとある車が停まりました。窓も開いてるし、何だろ?あ…。
「青葉ちゃん、お久しぶりね…。」
その車の運転席にいたのは、扶桑さんでした。
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