電池君「俺ガイルssにガハマ出したらどうなるか分かってるよな?」
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263:◇ナイトAXIA=ID:29254705&221135 [saga]
2018/05/28(月) 18:58:36.38 ID:e5YlkvGeO
「あ、あのさ、俺、海老名さんのことが好きです。付き合ってください」

戸部が意を決して、口を開く。


・・・・ああ。言ちゃったよ。

戸部の一世一代の告白を聞いて、海老名さんの肩がびくりと揺れ誰かを探すように辺りを見回すが誰も居ないと分かると諦めたように俯く。


・・・悪いな、海老名さん。俺はもうお前らの犠牲になるのを止めたんだ。


「そ、その、返事を聞いてもいいか・・な」


「ご、ごめんなさい。今は誰とも付き合う気はないの。誰に告白されても絶対に付き合う気はないよ。は、話終わりなら私、もう行くね」


ぺこりと頭を下げて小走りで去って行く海老名さん。

去って行く海老名さんを見ながら、どこか複雑な思いにかられる雪ノ下と由比ガ浜。


「「ああーーー」」

事情も知らない大岡と大和は戸部の告白が失敗したことに残念そうな声を上げる。


「・・・・・・・」

葉山は何も言わずただ俺を睨んでいた。


・・・葉山、それはお門違いだろう。だってお前は海老名さんの気持ちを知っていてどうしようもなかったから他人に押し付けたんだからな?


「う、うそだべ〜。どうしてだよ、海老名さん」

振られた戸部は海老名さんが去って行った方向を見て未練がましい表情で言う。


「すまん、戸部。俺達が不甲斐ないばかりに告白が失敗して」

っていうか、振られない告白なんて無理だからな。

俺は内心そう思っていることを隠して戸部に優しく言う。


「・・・・。しょうがないべ〜、俺っち海老名さんの気持ちを考えていなかったべ。こっちこそ俺の無理な依頼につき合わせてごめんだべ、ヒキタニくん。協力してくれたこと感謝するべ」

戸部は俺に文句言うことなくそれどころか感謝の言葉を言ってくれた。こいつは本当に良い奴だな。


「そうか。それと戸部。俺の名はヒキタニじゃねぇ。比企谷だ。間違えるんじゃねぇぞ」


「ご、ごめんだべ、比企谷くん」


俺の語気を強めた言い方にびびりながら謝る戸部。




こうして修学旅行での戸部の海老名さんに告白するという依頼は失敗した。


ホテルへと帰る途中、大岡と大和は傷心な戸部を気遣いながら歩いて行く。

雪ノ下は依頼が失敗したことに対する悔しさだろうかずっと下を向いたまま歩いていた。由比ガ浜はそんな雪ノ下を気遣いながら隣で黙って見守っている。


葉山というと、戸部のところに行かず帰り道ずっと俺を睨んでいた。


・・・・これは修学旅行が終わったら何かあるな。


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