35:名無しNIPPER[saga]
2017/04/04(火) 02:30:55.82 ID:pf/B+XBFo
かばん「自分たちの都合で…私を送り込むような人たちを…信用できるはずがない!」
かばん「…でも、返して!私の居場所はあそこなの!ジャパリパークは私の故郷なの!」
博士「…」
博士「…ジャパリパークへ行くことを望んだのは君だ」
かばん「…!?」
博士「…ここはね、研究機関兼孤児院なんだよ」
博士「勿論政府公認さ、一ヶ月に一回は抜き打ちで検査が入る」
博士「孤児を使って無茶な人体実験をしていないか」
博士「だから、本来君を送り込むことも、君が望んでいたとはいえギリギリのことだった」
博士「…けれど、君は強く望んだ」
博士「ジャパリパークへ行くことを」
博士「この世界から逃れることを」
かばん「…嘘だ」
博士「嘘じゃない、〇〇」
博士「君自身がジャパリパークへ行くことを望んだ」
博士「けれどそれは虚構の世界、現実を生きる僕らにとっては紛い物でしかない」
博士「…ジャパリパークは、諦めてくれ」
かばん「…彼女達をどうするつもりですか?」
博士「…観察だ」
かばん「野生に帰った彼女達を元に戻す方法は無いんですか!?」
博士「時間が経てば、トレースした脳はほぼ別物だ、同じ人間を使って彼女達を蘇らせてもその違和感に一番苛まれるのは君だよ」
かばん「だったら…!だったら…!」
博士「…それに、元に戻すことが出来たとしても、僕はするつもりがない」
博士「…いい経験だったじゃないか、前の君とは見違えるようだ」
博士「それだけでも、僕は無駄ではなかったと思うけれどね」
かばん「っ…!」
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