士郎「……俺は、偽物なんだ」
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40: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/04/23(日) 23:49:50.35 ID:w3itw7Mi0

「よお坊主。死にたくなけりゃそれに触るんじゃねーぞ」

ホコリが晴れて見えたのは、青い装束を身に纏い紅の槍を手にした男性だった。ステータスを見るまでもない、間違いなく彼は『ランサー』だろう。

触るなと言われたので、大人しく壁から離れる。ふと横を見ると、『キャスター』が敵意むき出しで『ランサー』を睨みつけている。
このまま戦闘になるのだろうか。そう思っていたところに、予想外の声が聞こえてきた。

「クハッ、ハハハッ!もういい、下がっていいよ『ランサー』」
『ランサー』が霊体化し、今度は声の主が姿を現した。……間違いない、間違えようがない。彼が、『ランサー』のマスターなのだ。

「よお、衛宮」
「慎二……!」


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