39: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/04/23(日) 23:48:33.87 ID:w3itw7Mi0
こうして弓道場に足を踏み入れるのは本当に久しぶりだ。
だが、いくら久しぶりといえこの異変に気付かないほど愚鈍な人間ではない。
「これは……!?」
そこには、壁一面に書かれた膨大な量の魔術式があった。今は静かに威圧感を放っているが、ここに少しでも魔力が流れたら……考えるだけでも恐ろしい。
「『キャスター』、今すぐ解呪を……っ!?」
その時、閉めたはずの扉から突風が吹き込んできた。同時に感じたのは、『キャスター』と似たような魔力の塊。
今は舞い上がるホコリと月光のせいで姿はよく見えないが……間違いない、サーヴァントだ!
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