士郎「……俺は、偽物なんだ」
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3: ◆026JPAkZvkOC
2017/04/01(土) 20:08:46.22 ID:vHgXoMr+0
『ーー近頃、冬木市内では通り魔事件が相次いでおり、警察が住民に警戒を呼びかけています。被害者はこの一週間で4人に及んでおり……』

「なーんか、最近物騒よねー」
そう言いながらご飯を口の中に放り込んでいくのは、クラスの担任である藤村大河。士郎にとっては姉貴分でもある。

「藤ねえ、食べながら話すのは行儀が悪いって……」

学校ではしっかり者の教師として人望を集めているのだが……ここだとご覧の通りだらけまくっている。オンとオフの差が激しい人だ。

「なーに、士郎?いつの間に私に指図出来るような立場になったのー?」
「いや、別に指図とかそういうわけじゃ……」
「大体ねぇ、私は士郎がちゃーんと成長するまで親代わりをするって切嗣さんに誓ったのよ?だから毎日様子を見に来てるっていうのに、それを士郎ったら…」

申し訳ないが、そんな事情は知らない。
……が、ほぼ毎日様子を見に来てくれる彼女のことは嫌いではない。そもそも嫌いなら毎日のように一緒に朝食を食べてないし。

「…ってあー!もう出ないと遅刻する!テストの採点あったんだーーー!」
彼女はそう言って慌てて家を飛び出した。
朝からテンションが高いようで何よりである。


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