士郎「……俺は、偽物なんだ」
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15: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/04/07(金) 22:39:14.55 ID:NrJBnilv0
「はああぁぁっ!」
「フっ!せやっ!」

グラウンドのフェンス付近に着いた時には、戦闘はさらに激しさを増していた。鎧を着込み金髪を後ろで束ねた女性と、和服に身を包んだ侍のような男が切り結んでいる。
……しかし、奇妙なのは女性の武器だ。彼女は剣でも槍でもなく、旗を武器に戦っているのだ。

「なるほど……その刀捌きと立ち振る舞い、お見事です。日本の侍よ」
「得物が旗であってもその腕前。『セイバー』、其方からの賛辞、有難く頂戴する」

自分がここまで到着するのにかかった時間も考慮すると、既に切り結んだ回数は二十では足りないだろう。事実、彼らの戦場であるグラウンドの一部は土が大きく抉れている。
しかし一方で、彼らにはまるで疲れた様子もなく、汗の一滴も垂らしているようには見えない。

(これが、サーヴァント同士の戦い……)
人智を超えたその戦いに、息を呑まずにはいられなかった。


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