園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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81: ◆N2ciT2iELQ[sage]
2017/03/30(木) 19:16:32.31 ID:y4VgxIfx0
園田は深々と頭を下げる。それは千歌に対してでもあり、十千万に対してでもあり、国木田に対してでもあり。内浦全てに対しての「ただいま」であった。

曜「あ、あの…?」

園田「…でも、私たちの心は、既にここにはないのです。止まっていた時計の針は、私の子どもたちが動かしてくれたから」

園田「もう心配はいりません。私たちは、私たちの時間を東京で共に過ごしていきます」

梨子「どうしたのですか…?」

園田「……ごめんなさい、こんなよくわからないことをいきなり。でも、ここで言っておかなければならないと思ったから…」

南「…」

高坂「…」

「「おばーちゃーんっ!!」」

叫び声のする方を見ると、二人の子が遠く離れた場所を走っている。

「こっちに、大きな鳥さんがいるよーっ!」
「きれいなかいがらも見つけたよ!」

高坂「あらあら、元気ねえ」

南「放っておくとまた迷子になるわよ。そろそろ宿に連れていきましょう」

千歌「あ、じゃあ私が案内を!」

園田「結構ですよ、道は覚えていますし。それよりお友達との時間を大切にしてあげてください」

千歌「わかりました、じゃあ宿で待ってます! お母さんのこととか、たくさんお話できると嬉しいです!」

園田「喜んで。私も、千歌さんが知ってる内浦のこと、たくさん教えて下さいね」ニッコリ

千歌「はいっ!」

高坂「スクールアイドル、頑張ってね! ファイトだよっ!」

高坂(娘直伝の決め台詞、決まった!)

ダイヤ「え…」

ダイヤ(この人…まさか…いえ、私の思いすごしですわ)

南「ラブライブでいい結果を出せるよう願ってるわ」

園田「それでは、さようなら。千歌さんはまた後で」



園田は去っていく九人を見つめる。

園田(…内浦の時間が止まっていたのは、私たちの中だけだったようですね)

園田(ここでも新しい者たちが、新しい道を切り開いている)

園田(その物達が紡ぎ出した物語が、次の者に受け継がれていく)

園田(そうやって、物語は広がっていく――)

園田の頭に、今までの思い出が流れていく。

二人との出会い。

二人と結ばれたとき。

二人との逃避行。

逃避行の終わり。

結婚、出産。

そして子どもたちが大きくなり、彼女たちが愛し合い、結ばれて――

「「おばーちゃん!」」

園田がふと後ろを振り向くと、二人の孫がすぐ近くにいた。園田は二人を抱きしめる。

園田(そして今、この子達がここにいる)

高坂「園田さんっ!」

南「私もっ!」


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