園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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73: ◆N2ciT2iELQ[sage]
2017/03/30(木) 19:08:30.97 ID:y4VgxIfx0
海未「今日はいつもより固い話になりますが、どうか少しだけお時間をいただけると幸いです」

海未「まずは、私個人のことについての話から始めさせてください」

海未「私は、自分が皆さんにどう思われているかが気になって、インターネットで自分の評判を検索してみたことがあります」

海未「『実直』『努力家』『才色兼備』『大和撫子』『礼儀正しい』など、皆さんに高く評価して頂いてることがわかりました。嬉しい限りです」

海未「…しかし、実際の私はそれほど素晴らしい人間ではありません」

海未「学業も、弓道部も、皆が期待してくれたからそれに答えただけ」

海未「アイドルも、生徒会も、頼まれたことを引き受けただけ」

海未「やりたいことをやっていたわけでも、自ら道を切り開いたわけでもありません」

海未「自分はただ言われたことをこなす機械のような存在ではないかと、虚しさを感じることもありました」

絵里(貴女はそう言うけど、それがどんなに凄いことかわかっていない)

絵里(同じ鍛錬を、同じように毎日続ける。海未だからこそできることよ)

絵里(皆で決めた目標に対して、計画を立てて実行してくれる貴女がいなければ、μ’sの練習は成り立たなかった)

絵里(…だから、私は貴女を副会長に推したのよ。貴女なら穂乃果を完璧に支えてくれるってわかってたから)

絵里(私のことを、希の次に理解してくれたのも貴女だったわね)

絵里(希と、貴女がいなかったら…私は一人で全てを抱え込んだまま、駄目になっていたかもしれない)

絵里(海未、貴女は自分が思う以上に、様々な人に影響を与えているのよ)

海未「そんな私にとっては、服飾という夢を追えることりや、自ら新しい世界に切り込んでいく穂乃果たちが、とても羨ましく、まぶしく見えました」

海未「…その憧れが、二人と一緒に過ごした時間を重ねるうちに、私の中で特別な気持ちに変化していきました」

海未「私は、それを隠し続けようと努めました。『普通ではない』『二人に迷惑だ』などと理由を付けて」

海未「実際のところ、私は逃げていただけでした。自分で何かを決めるのが怖かったのです」

真姫(…私も自分で何かを決めるのが怖かった)

真姫(だから、パパの言うとおりに医者になるための勉強を続けてきた)

真姫(それが楽だったから。余計なことを考える必要がなかったから)

真姫(だから、成績が落ちてμ’sを辞めさせられそうになったときも、ああパパが言うんなら仕方ないんだな、って心のどこかでそう思ってた)

真姫(でも海未、貴女は私のためにパパを一緒に説得してくれた)

真姫(やりたいことをやってもいいんだって、私に教えてくれた)

真姫(本当に、本当に感謝してる。ありがとう、海未)

海未「…私が優柔不断なせいで、私が何より大切にしていた二人を、逆に傷つけてしまいました」

海未「私はその時誓いました。二人とどうなるかだけは、私自身が決めると」

海未「私は二人に気持ちを打ち明けました」

海未「その結果、二人とも私を受け入れてくれました」

海未「……皆さん。私は、穂乃果とことりを愛しています」

海未「二人を永遠に愛することを、今この場で誓います」

花陽(…海未ちゃん、ちゃんと言えたね。おめでとう)

花陽(花陽はね、海未ちゃんが穂乃果ちゃんとことりちゃんを大好きだってことわかってたよ)

花陽(でも海未ちゃんは、花陽と同じで恥ずかしがり屋だから、言えなかったんだよね)

花陽(それが、こんなに多くの人前で、言うことができたんだ。海未ちゃんは凄いね)

花陽(花陽は三人のこと、ずっと応援してるよ)

海未「…ご存知の通り、μ’sは私と穂乃果、ことりの三人から始まりました」

海未「これは運命だったのではないかと思っています」

海未「…この三人でスクールアイドルを初められて本当に良かった」

海未「お客さんが誰も来なかった最初のライブの後、諦めなくて本当に良かった」

希(海未ちゃん達が頑張ってくれたから、九人の女神が揃うことができた)


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