園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 18:53:15.98 ID:y4VgxIfx0
「昨日、私どもと古くから縁がある家から連絡がありまして。そこの一人娘が失踪したらしいのです」
国木田「それは大事だな」
「どこに行ったか皆目検討もつかないらしく、黒澤家のような縁がある場所に片っ端から尋ねてまわってるようで」
国木田「恥を厭わぬ探し方だな。ずいぶん大切にされてると見える」
「そのようですね。それで、まず見つからないとは思いますが、筋を通すためにある程度は調べた上で報告しようと言う話になりまして」
国木田「それはご苦労。それで、その家はなんていう名なんです」
「ああ、申し上げてませんでしたね。園田と言います」
国木田「なに…?」
「何か心当たりが?」
国木田「……いや、ない」
「まあ、そうですよね。お手数おかけしました。一応、その娘の氏名などの情報を渡しておきますので、何かわかったことがありましたらご連絡ください」
使いの者は国木田にメモを手渡す。
国木田「ああ、きっと連絡しますよ」
「では」
国木田(園田、お前は…)
ホテルオハラ
園田「204号室の清掃終わりました」
「園田は仕事が早いな。覚えもいいし」
園田「ありがとうございます」
「次の仕事なんだが、食事を三番のスイートルームに届けてくれないか」
園田「三番? 確か三番は今、小原オーナーが泊まってるのでは。単なるアルバイトが行っていいものでしょうか」
「オーナー直々のご指名でな。容姿端麗で仕事ができるアルバイトが入った、って言ったら来させるように指示された」
「変わり者なんだ、あの人は」
園田「そういうことなら」
「悪い人ではないから、あまり気負わなくて大丈夫だぞ」
園田「はい、では行ってまいります」カラカラ
園田「お食事をお持ちしました」コンコン
「開いてるよ。Come in」
園田「失礼します」ガチャ
小原「Wow! 聞いてたのよりずっとElegantだな」
園田「あ、ありがとうございます」
園田(私と同い年ぐらいの男性ですね。オーナーの息子さんでしょうか? 顔立ちと髪の色から見るに、外国の方のようです。小原という姓は外国語の当て字なのでしょうか)
小原「食事はTableの上に適当に置いといてくれ」
園田「あの、食事はオーナーの一人分と聞いていたのですが」
小原「それであってるよ。Ownerは私だから」
園田「えっ」
小原「ふふっ。確かに私は園田と同じStudentだが、だからと言ってOwnerをやってはいけないということもないだろう?」
園田「は、はあ」
園田(オーナーがこんなに若いとは思いもしませんでした)
園田(それにしても変な喋り方ですね…日本語をまだ完全に覚えてないのでしょうか?)
園田(まあ、英語で喋られても困りますが)
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