園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 18:43:07.40 ID:y4VgxIfx0
同日、昼。園田家客間
海未(お母様が電話で事情を話すとすぐに皆は来てくれました)
海未母「高坂さん、南さん、ご足労感謝いたします」
穂乃果母「はは、何度聞いてもその高坂さんってのは慣れないなあ」
ことり母「私は慣れたけどね。一定期間やってたから癖がついちゃった」
穂乃果母「そういうものかなあ。園田さんはたまに『きぃちゃん』って言ってるけど」
海未母「…今はそういう話はいいでしょう」
穂乃果母「わ、わかってるよぉ」
海未母「どうぞお座りください」
テーブルのそれぞれの場所に座布団が二枚ずつ、それぞれの家族ごとに分けて座れるよう配置されていた。
ことり「…あの…お母さん…」モジモジ
ことり母「ことり? どうしたの」
ことり「…えっと…」チラッ
ことりは海未の方に視線をやる。
海未(…ことり?)
穂乃果「…」スッ
先に座っていた穂乃果が突然立ち上がり座布団を持って立ち上がる。海未の家によく来る穂乃果には、専用の橙色の座布団が用意してあり、穂乃果はいつもそれに座っていた。穂乃果はそれを持ってことりのもとに歩み寄る。
ことり「えっ、穂乃果ちゃ」ギュッ
そのままことりの手を引き、さらにことりの分の座布団も手に取る。ことり専用の座布団は白。『ことりちゃんの分だけないなんてかわいそうだよ!』との理由で、穂乃果が持ってきたものだ。
穂乃果母「穂乃果、何を」
ポン、ポン、と海未のすぐ側に二枚の座布団を置く。更に海未がいつも使っている青い座布団を取り、真ん中に配置する。
穂乃果「穂乃果は、ここ!」ストン
そうして穂乃果は橙色の座布団の上に座る。
海未(穂乃果。貴女は)
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん、早く座りなよ」
海未「え、ええ」ストン
ことり「う、うん」ストン
海未が真ん中に座り、ことりが左端に座る。二人が座ると、穂乃果はことりの手を取って、海未の左手を握らせる。そして残った海未の右腕を穂乃果が握る。
ことり(穂乃果ちゃん)
海未(穂乃果…)
海未は両側の二人の手をぎゅっ、と強く握る。穂乃果とことりがそれに応えるように、海未の手を握り返す。
穂乃果「さっ、いつでも始めて大丈夫ですよ。私たちは準備できました!」
そうやって、向かい側に座る海未の母に、強い意志のこもった視線を送った。
海未母(…さすが穂乃果ちゃんですね。これ以上ないほど『私たちは何があっても、絶対に離れない』という意思が伝わりました)
海未の母は、穂乃果の母にちらりと目をやる。
海未母(貴女の強い心は、血と共に娘に受け継がれたようですね)
海未母「そうですね」ストン
穂乃果母「しかしまあ、なんというか…」ストン
ことり母「色々と思い出してしまいそうね」ストン
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