園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 18:42:23.79 ID:y4VgxIfx0
海未母「お待ちなさい。いま『それぞれ』と言いましたが」
海未「はい。二人とも妊娠しています」
海未母「……」
海未(家を追い出されても文句はいえませんね。その場合は子どものためにすぐに仕事を見つけなければ…)
海未母「おおかた、勘当された後のことでも考えてるのではないですか、海未さん」
海未(鋭い)
海未「…お母様、お願いします。私は家を出て行くので、二人の子を園田家においてあげてください。養育費は私が毎月送金します」
海未母「お黙りなさい。社会にも出たことがない小娘が戯言を」
海未「私にはそれをやり遂げる意思があります」
海未母「海未さん。私は勘当なぞ一切考えていません。言ったでしょう、私は貴女が大切だと」
海未「はい、今まで育てていただき感謝しています」
海未母「…今まで、この件に関して私は貴女を叱る資格がなかった」スッ
海未の母は立ち上がり、しずしずと海未に近づく。
海未母「人は、自分が犯したものと同じ過ちについて、他人を責める資格を有していません」
海未の母は中腰になり、正座している海未の両頬に手のひらを添える。
海未母「…しかし、貴女は私以上のことをしました。二人を孕ませるという」
そして、大きく右手を振りかぶって。
海未母「そこだけは私は叱る資格がある」
バシ---ンッ
思い切り海未の頬に向かって振り下ろした。
海未「うぐっ」ゴンッ
叩かれた衝撃で海未は後ろにのけぞり、近くの柱に勢い良く背中をぶつける。
海未母「身ごもることがどれほど相手の女性の心と体に負担をかけると思っているのですか!」
海未母「私は貴女に、二人を傷つけることだけはするなと言ったはずです!」
海未の口内に鉄の味が広がる。叩かれた衝撃で口の中を切ったのだと理解した。
海未「返す言葉がありません。私が愚かでした」
海未は大勢を立て直し、正座になり再度深々と頭を下げる。
海未母「謝るのも償うのも私にではありません」
海未母「穂乃果ちゃんとことりさん、それに彼女たちのお母様方もここに呼びます」
海未母「そこで彼女たちに謝罪して、どう償うかを述べなさい」
海未(…これは僥倖。意図せず望んだ形にもっていくことができました)
海未母「貴女のことです。どうせ同じことを考えていたのでしょう」
海未(本当に、鋭い…)
海未母「それでも構いません」
海未母「私もーーいえ、私たちも、貴女と穂乃果ちゃん、ことりさんに伝えることがありますから。その場でお話します」
海未「お母様が私たちに…?」
海未母「今から連絡を取ります。海未さんは部屋に待機してなさい」
海未「はい」
海未(お母様が、私たちに? このタイミングで? 一体何を…)
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