園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 18:28:26.83 ID:y4VgxIfx0
海未「そんなっ…!」
海未(…何を言っても…今のことりには…)
ことり「アイドルとして歌って踊って、衣装も作って、みんなで輝いて…これ以上ない日々だった」
ことり「ラブライブを通じてたくさん成長できたって感じてる」
ことり「…でも、でもね、二人はもっと輝いてて、眩しくて。どんなにことりが努力しても、二人に追いつくことなんてできなかった」
ことり「ことりにはついていくことだけしかできなかった。おいていかれないことだけで精一杯だった」
ことり「そんなことりを、海未ちゃんが愛してくれた。二人には追いつけなかったけど、海未ちゃんが振り返ってことりに手を差し伸べてくれた」
ことり「どんなにいびつで、汚れてて、醜い愛でも、ことりはそれにすがるしかなかったの」
ことり「…だから、お願いだから邪魔しないで穂乃果ちゃん。ことりはこうでもしないと、海未ちゃんの心の中に残れないから」
ことり「ことりが海未ちゃんの目の前で[
ピーーー
]ば、優しい海未ちゃんは一生ことりに対する罪悪感で苦しんでくれる」
ことり「そうすればね、海未ちゃんを苦しめ続けたいっていうことりの憎しみと、海未ちゃんに想われ続けたいっていうことりの愛情が、どっちも満たせるの」
ことり「穂乃果ちゃんの幸せを邪魔せずに、ことりは幸せになれるんだよ♡」
穂乃果「ことりちゃんが死んで穂乃果が幸せだなんてないよ!! おねがい、穂乃果の為に生きて!」
海未(今のことりに理屈は通じない。『私の目の前で死ぬ』という結論ありきで、その為に全ての話を作っているのだから)
ことり「穂乃果ちゃんなら大丈夫だよ。穂乃果ちゃんは強い子だから、ことりのことも時間が経てば忘れられる」
ことり「ことりを忘れた後は、海未ちゃんと幸せな日々を過ごしてね♡」ニッコリ
穂乃果「違う違う違う違う!! ことりちゃん、穂乃果の言うことを聞いて!!」
海未(全ては私の愚行から始まったこと…だから私にはことりをなんとしてでも救う義務が…)
ことり「お葬式のときには、穂乃果ちゃんが一番ことりに似合うμ’sのライブ衣装を選んで着せてね」スゥ
ことりはいったん首につけたハサミを離す。まるでその後勢いをつけて突き刺そうとしているかのように。
穂乃果「やめて、やめてえっ!!」
海未(…いや、違う! 私はことりを愛しているから! 私がことりに生きていてほしいと思うから! …だからっ!)
海未「ことりっ!!!」
ことり「!」
ことりは海未の方を見る。その手にはシャープペンシルが握られている。
海未「穂乃果は私たちがまた三人で笑い合えるようにすると言いました。私も同じ気持ちです」
ことり「いまさらなに? そんなの無理に決まってるじゃん」
海未「いいえ、できます。死後の世界なら」
穂乃果「死後…?」
海未「もし貴女がここで[
ピーーー
]ば、私は穂乃果を殺し、その後自殺します。そうすれば向こうでまた三人一緒です」
海未(あり得ない行動をしようとしている人間への対処法は、それ以上にあり得ないことを自分がやること! うまくいくかどうか…賭けます!)
穂乃果「海未、ちゃん…? なにを」
ことり「ふふっ。何かと思ったら。そんなこと言えば、ことりがひるむとでも思った?」
海未「…信じていないようですね」
ことり「時間稼ぎだってわかるよ。でも、そんなことさせない」スゥ…
ことりが首元に手に持ったハサミの狙いを定めて――
穂乃果「ことりちゃんっ!!!」
海未(いけない!)
海未「ハアッ!」ドスッ
ことり「え…」
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