園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
1- 20
35: ◆N2ciT2iELQ[sage]
2017/03/30(木) 18:28:26.83 ID:y4VgxIfx0
海未「そんなっ…!」

海未(…何を言っても…今のことりには…)

ことり「アイドルとして歌って踊って、衣装も作って、みんなで輝いて…これ以上ない日々だった」

ことり「ラブライブを通じてたくさん成長できたって感じてる」

ことり「…でも、でもね、二人はもっと輝いてて、眩しくて。どんなにことりが努力しても、二人に追いつくことなんてできなかった」

ことり「ことりにはついていくことだけしかできなかった。おいていかれないことだけで精一杯だった」

ことり「そんなことりを、海未ちゃんが愛してくれた。二人には追いつけなかったけど、海未ちゃんが振り返ってことりに手を差し伸べてくれた」

ことり「どんなにいびつで、汚れてて、醜い愛でも、ことりはそれにすがるしかなかったの」

ことり「…だから、お願いだから邪魔しないで穂乃果ちゃん。ことりはこうでもしないと、海未ちゃんの心の中に残れないから」

ことり「ことりが海未ちゃんの目の前で[ピーーー]ば、優しい海未ちゃんは一生ことりに対する罪悪感で苦しんでくれる」

ことり「そうすればね、海未ちゃんを苦しめ続けたいっていうことりの憎しみと、海未ちゃんに想われ続けたいっていうことりの愛情が、どっちも満たせるの」

ことり「穂乃果ちゃんの幸せを邪魔せずに、ことりは幸せになれるんだよ♡」

穂乃果「ことりちゃんが死んで穂乃果が幸せだなんてないよ!! おねがい、穂乃果の為に生きて!」

海未(今のことりに理屈は通じない。『私の目の前で死ぬ』という結論ありきで、その為に全ての話を作っているのだから)

ことり「穂乃果ちゃんなら大丈夫だよ。穂乃果ちゃんは強い子だから、ことりのことも時間が経てば忘れられる」

ことり「ことりを忘れた後は、海未ちゃんと幸せな日々を過ごしてね♡」ニッコリ

穂乃果「違う違う違う違う!! ことりちゃん、穂乃果の言うことを聞いて!!」

海未(全ては私の愚行から始まったこと…だから私にはことりをなんとしてでも救う義務が…)

ことり「お葬式のときには、穂乃果ちゃんが一番ことりに似合うμ’sのライブ衣装を選んで着せてね」スゥ

ことりはいったん首につけたハサミを離す。まるでその後勢いをつけて突き刺そうとしているかのように。

穂乃果「やめて、やめてえっ!!」

海未(…いや、違う! 私はことりを愛しているから! 私がことりに生きていてほしいと思うから! …だからっ!)

海未「ことりっ!!!」

ことり「!」

ことりは海未の方を見る。その手にはシャープペンシルが握られている。

海未「穂乃果は私たちがまた三人で笑い合えるようにすると言いました。私も同じ気持ちです」

ことり「いまさらなに? そんなの無理に決まってるじゃん」

海未「いいえ、できます。死後の世界なら」

穂乃果「死後…?」

海未「もし貴女がここで[ピーーー]ば、私は穂乃果を殺し、その後自殺します。そうすれば向こうでまた三人一緒です」

海未(あり得ない行動をしようとしている人間への対処法は、それ以上にあり得ないことを自分がやること! うまくいくかどうか…賭けます!)

穂乃果「海未、ちゃん…? なにを」

ことり「ふふっ。何かと思ったら。そんなこと言えば、ことりがひるむとでも思った?」

海未「…信じていないようですね」

ことり「時間稼ぎだってわかるよ。でも、そんなことさせない」スゥ…

ことりが首元に手に持ったハサミの狙いを定めて――

穂乃果「ことりちゃんっ!!!」

海未(いけない!)

海未「ハアッ!」ドスッ

ことり「え…」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
97Res/221.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice