八幡「ゲームが完成しそうだからすぐこい?」 ルナ「ルナのゲームだよ」
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50: ◆SqZQSXA.b2[saga]
2017/06/24(土) 23:34:31.02 ID:OxLmhDI20
八幡「…分かった.アンタの言う通り,今日はやめる」

天剣の乙女「そうするといい」

八幡「代わりに明日は,俺も外へ出て情報を集める」

天剣の乙女「今日一日で,この村のことはある程度理解したつもりだ.

道を歩いていて刺されるということは,ないだろう.

だが村民から見れば,主と私はよそ者だ.それは忘れないでくれ」

彼女は,そう言い残して扉から出ていった.

八幡「どっちがご主人なのかわからないな」

彼女が居なくなった後,ベッドの上ですこし不貞腐れた.

次の日は外にでるのが嫌になるほどの,快晴だった.

モルディカイのカードがポケットに入っていることを確認し,部屋を出た.

下に降りると,例のメイド服の天剣の乙女がきりきり舞いをしていた.

今は,一服しにきたらしい中年男性の団体の注文を取り次いでいる.

八幡「どれだけ,この宿は人気なんだよ」

思わず愕然とする.

飯は美味しくなかったし,布団はボロかったこの宿に,なんの秘密があるんだ.

???「あれが,新しい店員さんかー.すごく綺麗な踊り…」

すぐ隣の席に座っていた少女がフランスパンを片手に,感嘆の声を上げる.

八幡(見物人も多いのな)

???「ねっあなたも,踊れるの?旅人さん」

その少女はくるりとこちらを向き,快活に笑いかける.

俺は軽く悲鳴を上げて,その場で尻もちをついた.

なぜなら,彼女の額にはそれはもう立派な蒼角が生えていたからだ.

それから起きたことは,雷火のごとくだ.

メイド服の天剣の乙女が,どこからか取り出したナイフを手に跳躍し彼女を取り押さえた.

呆然とする俺と客の前で,ひーんと足掻く少女と主の安否を尋ねるメイドの組み合わせは相当シュールだった.



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