八幡「ゲームが完成しそうだからすぐこい?」 ルナ「ルナのゲームだよ」
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◆SqZQSXA.b2
[saga]
2017/06/23(金) 02:48:48.12 ID:t6k7s4UT0
天剣の乙女「そして,主はその巫女に用があるのだな」
黙って首肯する.
天剣の乙女は,ふたたび警告を発する.
天剣の乙女「だからといって,巫女へ会いに行くのは得策ではない.
この村を敵に回すのかもしれないのだぞ」
八幡「さっきも言ったが,祈りの時間なら,村民に見つかる心配はほとんどない.
それに巫女の顔を確認するだけだ.なにも危害を加えるわけじゃない」
天剣の乙女「馬鹿な.深夜に顔も知らぬ不審者がやってきたら,なにをされても文句は言えまい」
八幡「新たな信者だと言えばいい」
天剣の乙女「私は,すでに神がついている.それを偽れというのか」
八幡「それなら,道に迷ったことにだな」
天剣の乙女「私ならば,そんなものは信用しないし,問答無用で村人へ突き出す.却下させてもらおう」
八幡(いっそのこと,ここは引いておいて,後から自分一人で行くべきか)
その思考の逡巡を好機とみたらしく,彼女はすっと立ち上がりまっすぐ俺を見た.
天剣の乙女「主よ.村というものには一種の特異性がある.閉鎖された空間,限られた人間との利害関係,強固な結束力.
そこでは,一般的な善悪の意識はあいまいで,取るに足らないものだ.
一方で彼らは村という存在に隷属していて,村の定めたルールに逆らうことはできないし,それを外部からやって来た人間にも求める」
天剣の乙女「もし,彼らの和を悪戯に乱せば,その罰を受けることになるだろう.
思ってもないような,重い,罰をな」
彼女は,一節ごとに区切って,締めくくった.
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