永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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747:名無しNIPPER[saga]
2021/05/25(火) 23:55:07.74 ID:oCo/IpdS0


 はん、だろうなとは思っていたが、案の定この調子である。
 煙に巻く事に失敗した薬売りが、一体どんな狼狽を見せるか見物ではあったのだが。
 狼狽えるどころかこの呆けきった態度、口調、さらには、目上の者に「背を向けたまま」語る不作法っぷりとくれば、言葉にせずともよく推し量れよう。


永琳「何と言うか……初めて対面した折から、薄々は感じておりましたが……」

永琳「貴方はずっ〜と、そんな調子なのですね……」

永琳「これまでも……そして、これからも」


薬売り「ええ、まぁ……ここにはもう、”何もありませんので”」


 本当に、なにもないのだ……此奴には、少しばかりの気がかかりすらも……モノノ怪去りし地の、その後になど。
 よって如何なる説法も此奴には無意味。
 仮に此奴を修験の霊峰に無理からぶち込んだとて、それでも考え改めさせる事は叶わぬであろう。
 まさに釈迦に説法……いや、この場合は豚に真珠と言うべきだな。


永琳「……わかりました。そこまで言うのであれば、私ももう、何も言いません」

永琳「もう、何も――――”私からは”」


 如何に賢なる人とて、愚者を救う術はあらぬと言う事よ――――ただしそれは、個人の話。


薬売り「………………おや?」


 一人では解決できぬ事も、皆で智慧を出しあえば、ひょっとすると何かが生まれ出るやもしれぬ。
 「三人寄れば文殊の知恵」とはよく言うが、もしもそれが四人なら、五人なら――――


 ちょうど、倍掛けとなる数だったなら。





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