永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
1- 20
645:名無しNIPPER[saga]
2018/12/24(月) 01:13:54.86 ID:A1WvWOlK0


薬売り「さて……いかがでしたかな。此度の神隠しの、程度の程は」

薬売り「きっと、さぞ難儀された事でしょう……なにせ、どいつもこいつも腹に一物抱えた者ばかり」

薬売り「いくら問い詰めようと、誰も、何も……真など、寸でも見せやしない」

薬売り「いやはや、本当に骨が折れたと言う物です…………互いにね」



【互先】



薬売り「そうそう、互いにと言えば……お互い、”四季”に助けられましたな」

薬売り「いえね、あっしも……当初は貴方と同様に、”卯の刻”を刻限と定めていたのですが……」

薬売り「いやはや、肝心のあの兎共ときたら……抵抗・反発に次ぐ足掻きっぷりで」

薬売り「まさに、二兎を追う者なんとやらとは、よく言った物で」



【一間】



薬売り「空が白み始めた時は、本当にどうしようかと思いました……が、時期がよかった」

薬売り「季節の変わり目と言う僅かな隙間が、我らに僥倖を差し込んだ……刻限をほんの少しだけ、遅らせてくれた」



【五ノ五】



薬売り「仮に、月の追手とやらの来襲が、もう少しだけ早ければ……我らは互いに”詰んでいた”」



【死活】



薬売り「よいじゃありませんか……結果的に、全ては貴方の思うがままになったのだから」


薬売り「貴方は無事、あの朝日昇るまでに、この地に住まう五人全員を奪い攫う事ができた…………否」


薬売り「むしろあの五人の方が――――”晴れて合格となった”と、言うべきでしょう」



【欠け眼生き】




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
808Res/717.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice