永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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603:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 00:17:07.01 ID:YYQSdYq10



てゐ「…………」



 はは、まるで千両役者みたいだな……と、時に私見であるのだが。
 此度の一部始終、身共からすれば、薬売りの動きが少し意外であったのだ。



てゐ「…………」



 考えてもみよ……あの不遜・悪鬼・腹黒極まるあの薬売りがだぞ?
 事シロツメクサに関しては”真を述べておった”と言う、この気味の悪さよ。



てゐ「…………」



 先ほど申した通り、シロツメクサは本来”毒”である。
 薬師からすれば薬草になるやもしれぬが、凡に考えれば、やはり本来は含んではならぬ草よ。
 故にシロツメクサと言う言葉が出た際、身共はてっきり「口から出まかせを吹かし、兎をさらなる窮地へ追いやらん」と言う風に思うておったのだが……
 意外や意外。妖兎がこうして無事「永遠から脱する」事ができたのは、紛れもなく「薬売りの教授」があったが故でもあるのだ。



てゐ「…………」



 まぁ、最後の方は少しわけがわからなかったがな……
 とにもかくにも、終わりよければなんとやらだ。
 あれほど血に塗れていた体はすっかり元の白を取り戻し、その血の出所たる”古傷”も、すでに塞り終えておる。



てゐ「…………」



 そう、全ては元に戻ったのだ。
 血も・傷も・痛みも・苦味も――――御身に纏わる、何もかもが。




てゐ「……………………す」





――――砕かれた心でさえも。












てゐ「―――― ” 殺  ス ” !  」




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