永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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456:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 02:03:00.65 ID:u3ex58150


てゐ「想像つかないでしょ……全身の皮を剥がれて、さらにその傷口に塩をたんまり塗った時の痛みなんて」

薬売り「想像……つきたくありませんね、むしろ」


――――あたしの脳裏に「諦め」が過った時、”傷は再び現れた”。
 剥がれていく皮。滲む血。開く傷。そして、痛み……
 マジで、発狂するかと思ったわよ。
 大声で叫びながらその場を転げまわる兎は、周りから見たら獣同然だったでしょうね。
 ホントマジものすごい声を出したわ……今やれっつっても、絶対できないくらいのさ。


薬売り「そんな傷が……再び貴方に現れた」


 自分でもわかってるのよ。のたうち回る自分が、客観的に見てどれほど醜いのか……
 でも、体が勝手にそうするの。
 度を超えた痛みが、体も心も、何もかもを支配するの。


てゐ「度を超えた痛みは、体だけじゃなく、心も喰い散らかす」

てゐ「そして痛みは、どこまでも喰い続ける……喰らう物が無くなるまで」



 だから、迎える結末もやっぱり同じ。




てゐ「そしてあたしは、間もなく――――”壊れた”」




 体も、心も、何もかも――――過ごした時の記憶でさえも。




てゐ「あたしはその瞬間から……また、元に戻った」




 あの小さな島にいた当時と同じ、”何も知らない兎”に……ね。



【回帰】





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