永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/11/28(火) 03:52:06.12 ID:ZInpvyTS0
てゐ「同情はいらない。その言葉はすでに聞き飽きたから――――」
てゐ「慰めもいらない。自分が惨めになるだけだから――――」
あいや、失礼した……全く、最後の最後でえらい物を見せられたわい。
こんないと大きなる傷を抱えて、よくぞまぁ今の今まで過ごせたものよ。
同情は聞き飽きたとは言うがな……
そりゃそんな傷を目の当たりにすれば嫌でも見入ってしまうし、むしろ心配せぬ者などどこにもおらぬであろうて。
【刻印】
しかし――――おかげで傷は、早くも一つの真を解いたな。
”何故に妖兎がこの地に辿り着いたか”。
まず間違いなく、この傷が所以であろう。
薬売り「永遠亭の最初の客人は…………貴方だった?」
てゐ「逆よ薬売り。永遠亭を薬屋に変えたのは、他でもないこのあたし」
てゐ「どうせ帰る気がないのなら、そのまま地上の民になればいい――――”地上の薬売りとして”つってさ」
やはりと言うか案の定と言うか、妖兎が語る理の片鱗は、いきなり亭の発祥を解いて見せた。
薬売りすら敬う、名高き【薬師】八意永琳。
その地位を与えしが、その実一羽の兎の「入れ知恵」だったとあらば……
同じ薬売りとして、一体奴は何を思うのか。
退魔の剣「〜〜〜〜〜〜〜〜!」
そんな、驚きを隠せない薬売りに同調するように、退魔の剣の震えも、人知れず激しく鳴っておった。
妖兎と薬売りの掛け合いの裏で……退魔の剣の側からも、しかと見えておったのだろう。
(――――かごめ かごめ かごの なかの とりは)
(――――いつ いつ でやる)
ひょっとしたら……剣も驚いておったのかもしれんな。
薬売りから見て背。剣から見て銅。
両側から見えるこの実に痛々しい傷が、妖兎の全身の余す所に点在しておったとあらば……
(いつ いつ でゃる……)
――――まるで瞼のように開く、この傷を。
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