永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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403:名無しNIPPER[saga]
2017/11/28(火) 00:50:14.44 ID:ZInpvyTS0


てゐ「え、ちょ…………ええっ!?」

薬売り「いやぁ……さすが姉弟子様です。八意永琳の弟子だけあって、実に聡明で……」

てゐ「いやいや……」

薬売り「”お手上げ”ですよ、完全に……何をどうしたって、あっしに勝機など見当たりませぬ」


 ……阿呆かこいつはァァァァ! ぬぁ〜にを潔く負けを認めておるのだ!
 しかもしかも、健闘の末に惜しくも及ばずならまだしも……やる前から諦めるとは一体どういう領分なのだぁッ!
 その宣言が何を意味するかわからぬはずはない……はずなのに……
 と言うかそれ以前に、男としてどうなのだ! そこはッ!


薬売り「だって……そうでございやしょう? 仮にあっしがその、弾幕勝負とやらに応じたとして」

薬売り「対面ならまだしも……”多勢に無勢”とあらば、どうして勝利を収める事が出来ましょうか」


 ぐう……なんと言う腰抜け……
 見苦しい言い訳にしか聞こえないが、まぁ……一応薬売りは薬売りなりの理由があるらしいので、一応聞いといてやろう。

 ウオッホン! では気を取り直して……
 薬売りは此度の決闘を「多勢に無勢」と言った。
 決闘なのに多勢とはこれ如何にと言った話であるが、要は、薬売りはちゃぁんと記憶しておったと言う事よ。


てゐ「……かぁ〜、なんだぁ、バレてたんだぁ」

薬売り「ええ、そりゃ、もう……」


 降参した分際で爽やかな笑顔を見せる薬売りに、若干の怒りを今日この頃である。
 が、妖兎本人が認めるように、やはりそれは列記とした罠だったのだ。

――――パチン。薬売りの降参を合図に、妖兎が軽く指を鳴らした。
 そしてさらに、その音を合図に姿を露にする「妖兎の罠」。
 その正体は、その正体こそが――――妖兎の使役する、”兎の群れ”だったのである。


https://i.imgur.com/m165g5n.jpg




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