永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/11/26(日) 03:03:58.61 ID:N+y5bzEE0
てゐ「あんたの言う通り、結果は開けてみるまでわからない」
てゐ「でも言い換えれば、開けてみるまで”確率は無数に存在している事になる”」
てゐ「だから、生きてもいるし、死んでもいる状態……そんな矛盾が、確率の世界では往々にして起こる」
【確率解釈】
てゐ「その剣は、そんな矛盾を紐解くことができる。矛盾を観測することで、一つの事象に表す事ができる」
薬売り「この剣が…………確率を…………?」
てゐ「だから、退魔の”見”。もしかしたらそれ……刃はついてなかったりして?」
薬売り「…………」
ひょっとして……知らなかったのか?
おいおい頼むぞ薬売り。自分の得物を昨日今日会ったばかりの兎に看破されたとあっては、今迄斬られたモノノ怪達が化けて出よるわ。
妖兎の仮説は、今の所筋が通っておる。
というか、たった一晩でよくぞまぁ……そこまで推察できた物よ。
身共も全てを知るわけではないがの。
身共の知る範囲の中では、今の所妖兎の説は、見事なまでに的中しておるのだ。
てゐ「その剣に顏みたいなのついてんのも、ひょっとしたらそういう事なのかもね」
薬売り「考えた事も……ありませんでしたね」
てゐ「アホ、薬売りなんだから自分の商売道具くらい知っときなさいよ」
薬売り「肝に銘じて……おきましょう……」
てゐ「まっ、でも――――”剣がなくても薬は売れる”わよね?」
薬売り(くっ…………)
妖兎が剣を引き合いに出したのは、やはり謀りの範疇であった。
得意な確率論とやらで結論を導き出し、その果てに「剣の取得が絶対条件である」と結論付けたのだ。
そうなれば、いよいよ持って窮地である。
かつて数多の真と理を紐解いてきた薬売りが、よもや……
”自分が解き明かされる側になろうとは”、一体誰が想像できたであろう。
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