永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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293:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 20:04:03.34 ID:vYXW/NBlo


薬売り「過去が置き去りにされたのではなく……過去の方が、自ら遠くへ逃げたのだ」

うどんげ「それはあたしを守るため……新しい兎になったあたしを、過去に縛り付けない為」


 兎が真に恐れる物――――それは、「見つかる」事ではなく「見つかってしまった」事にあった。
 紆余曲折を経てようやく得た安住の地が、再び亡き者になる恐怖。
 そして自身の進む道を照らしあげてくれた大恩に、意図せず仇成す形となった恐怖。



薬売り「過去は決して変わる事がない……それは、当の過去自身が深く存じていたから」


うどんげ「だから……知らなかったんだわ」


薬売り「兎が、真に恐れる物を」



 枝分かれせしもう一人の兎が、存じ上げぬのも無理はない。
 もう一人の兎とは、すなわち”月にいた頃”の兎。
 そして今の兎が取ろうとする行動は、過去の兎の理とは、まるで反転する”陰陽”だったのだから――――。




【真相】



【玉兎之理】




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