永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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291:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 19:42:21.25 ID:vYXW/NBlo


レイセン「そ……んな……嘘……よ……」

レイセン「だったら……あたしは……ずっとこいつの中にいた……あたしは……」

レイセン「こいつの”恐れ”を押し付けられ続けた……あたしは……一体……」


【問掛】


【我は誰なるや】



レイセン「――――カッ! カッ! カッ! カッ!」


薬売り「大丈夫ですか……随分、声が乱れておりますが」


レイセン「カ……カ……カ……」


 兎の声が、乱れ始めた。
 声はまるで喉を詰まらせたように濁り、音は乱れ、あれほど悠長であった声は瞬く間に咳と化した。
 カッカッカと、まるで笑い声のような咳である。
 が、薬売りはなんら不思議に感じなかった。
 そりゃそうじゃ。それと全く同種の物を、つい先刻聞いたばかりであったが故な。


薬売り「咳がひどい場合は、体を横にするといい……喉の奥が広がり、息が通りやすくなりますから」




うどんげ「――――もしくは、暖かい飲み物を飲むといい。乱れた気管を、ぬくもりが落ち着けてくれるから」




薬売り「おや……まぁ……」

薬売り「随分と……お詳しいですな」



レイセン(レイ……セン……)



うどんげ「当然よ……”あたしを誰だと思ってんの”」




【薬師・見習】




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