永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/20(土) 19:42:21.25 ID:vYXW/NBlo
レイセン「そ……んな……嘘……よ……」
レイセン「だったら……あたしは……ずっとこいつの中にいた……あたしは……」
レイセン「こいつの”恐れ”を押し付けられ続けた……あたしは……一体……」
【問掛】
【我は誰なるや】
レイセン「――――カッ! カッ! カッ! カッ!」
薬売り「大丈夫ですか……随分、声が乱れておりますが」
レイセン「カ……カ……カ……」
兎の声が、乱れ始めた。
声はまるで喉を詰まらせたように濁り、音は乱れ、あれほど悠長であった声は瞬く間に咳と化した。
カッカッカと、まるで笑い声のような咳である。
が、薬売りはなんら不思議に感じなかった。
そりゃそうじゃ。それと全く同種の物を、つい先刻聞いたばかりであったが故な。
薬売り「咳がひどい場合は、体を横にするといい……喉の奥が広がり、息が通りやすくなりますから」
うどんげ「――――もしくは、暖かい飲み物を飲むといい。乱れた気管を、ぬくもりが落ち着けてくれるから」
薬売り「おや……まぁ……」
薬売り「随分と……お詳しいですな」
レイセン(レイ……セン……)
うどんげ「当然よ……”あたしを誰だと思ってんの”」
【薬師・見習】
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