永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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266:名無しNIPPER[saga]
2017/05/14(日) 03:34:52.27 ID:O7KGhXGYo



薬売り「…………」


 内なる玉兎の心意気をしかと見届けた薬売りは、あえて返事を出さぬまま、無言のまま退魔の剣を突き立てた。
 チリンと剣の音だけが小さく鳴る。
 剣越しに見る分身の表情は、札を寄せ集めた仮の体にもかかわらず、「どこか嬉しそうな表情に見えた」。
 後にそう、薬売りは語っておった。



薬売り「…………では」



 して本来の玉兎の方は、未だ何も語らぬまま、膝を地に押し黙ったままであった。
 いや、この場合……むむ? 何やら、わけがわからなくなってきたぞ?
 この場合……”どっちが本当の玉兎”なのだ?



うどんげ「…………」



 まぁ、よいか。
 そんな事は後数刻もせずにわかる事。
 答えは薬売りの行動にある――――故に、ただ待てばよいのだ。
 薬売りが、事を起こすその時まで。



退魔の剣「――――!」




 そして――――薬売りは動いた。







(……………………は?)






 薬売りが出した答えは――――”剣を懐にしまう”であった。




【鈴】



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