永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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258:名無しNIPPER[saga]
2017/05/13(土) 23:24:49.57 ID:c7/SmhYwo

 その瞬間、レイセンを蝕んだ全ての病状は、一気に成りを潜めました。
 震えは止まり、足は直立を取り戻し、口はかつてのような饒舌を存分に捲し立てます。
 久しぶりの健康は、なんとも言えぬ格別の気分でした。
 この心を満す軽やかな爽快感は、まるでお酒をたくさん飲んだ時のようでした。


(…………行こう)


 そうしてしばらくの爽快に浸った後。
 レイセンは、なんだか急に、ぴょんぴょん飛び跳ねたくなりました。
 それは、足が動く喜び……とかじゃなく、ただなんとなくそうしたいだけでした。

 レイセンはまず、イチニ・イチニと軽い体操をしました。
 その後に、スゥーっと大きく息を吸いました。
 「ハァ――――……」最後に、吸った息を全て吐き戻しました。
 


――――と、同時に。



【警報】【警報】【警報】【警報】

【警報】【警報】【警報】【警報】

【警報】【警報】【警報】【警報】

【警報】【警報】【警報】【警報】




【脱走・狂気之兎】





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