永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/07(日) 10:49:14.91 ID:qbKvk9zbo
(――――ふん、いい気味よ)
その日からと言う物。レイセンは今迄と打って変わって、随分と真面目に働くようになりました。
問題の新人から一変。あれよあれよと出世を果たし、いつの間にやら番人兎のリーダーにまで上り詰めていたのです。
しかし何故でしょう。問題兎が改心したにも関わらず、職場の雰囲気はどこか、どんよりとした”陰り”がありました。
誰も口にこそしませんが、なんとなく居心地が悪い……その正体は、レイセンだけが知ってました。
(まぁた泣いてやがる……ったく、しっかりして欲しいわね)
(たかが人間の一人や二人……そんなのより大事な物が、あるだろっつの)
永琳は、段々と仕事をレイセンにまかせっきりにするようになりました。
周りの兎は、それはレイセンが頼りにされているからだと、そう思い込んでいました。
それはある意味で間違いではありません。
しかしその真相は……周りのイメージとは、ほんのちょっとだけ、違った物だったのです。
(永琳……永琳……助けて永琳……)
(暗いよ……怖いよ……一人はやだよ……助けて……タスケテ……)
レイセンは自分の声を乱し、誰かに似せた声を出せると言う芸が出来ました。
都の人気者だった頃に披露していた、芸の一つです。
そしてその芸を、久しぶりにまた使うようになりました。
その声を聞かせる相手はただ一人。
毎日、毎日、上司である永琳に聞こえるように……いなくなってしまった、姫の声に似せて。
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