永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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217:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 21:16:58.12 ID:JykFf7uxo


薬売り「まぁ別に……見返りを求めたわけじゃありませんが」

レイセン「あーもうわかったって。しょうがないからなんかしてあげる」

レイセン「そうね……何をしようかしら……そうだ!」


【閃】


レイセン「お礼代わりの”紙芝居”……なんてのはどう?」

薬売り「ほぉ……それは興味がありますな」


 レイセンはそう言うと、何やら体に張り付く札を、ペラリと一枚剥がしなすった。
 そして、折る。また折る。重ねて折る――――
 はは、懐かしいのう。これは所謂、童の折によくやった「折り紙」ではないか。


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薬売り「上手な……兎ですね」

レイセン「さぁて――――よってらっしゃい見てらっしゃい。丑三つ時の特別講演。夜中の紙芝居が始まるよー」


 懐かしい思い出が蘇る折り紙である。
 が、しかしそんな折り紙に”嫌な思い出”を持つ者が、この場に唯一おる。
 たかが紙の一枚に何をそんなに嫌がるのか、皆目見当もつかんであろう。
 だが心配は無用だ。これから当の本人が、自ら”全てを”語ってくれると言うのだから。



レイセン「今回の御題目は……こ・ち・ら」



うどんげ「 や め ろ ! 」



 故にただ、聞いておればよいのだ。
 兎が語る、兎の生き様を――――。




【鈴仙の半生・第一幕】




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