永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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124:名無しNIPPER[saga]
2017/04/01(土) 17:29:24.55 ID:WqlHno/No

薬売り「モノノ怪の真は……藤原妹紅ではなかった!」

うどんげ「嘘よ……そんな……嘘に決まってるわ……」

薬売り「嘘じゃありませんよ……ほら」

薬売り「まるで焼き魚のように……綺麗に”身だけが”消えてらっしゃる」


 にわかに信じ難き玉兎の心情、察するに余りある。
 己が導き出した答え、藤原妹紅はモノノ怪の真などではなく……
 どころか、とって食われる”供物”の側であったとあらば、その動揺も致し方なき所であろうて。



うどんげ「――――違う」



 が、どうやらこの場合に限り、意味合いが少し違ったようだな。
 それは動揺と言うよりも「戦慄」と呼ぶが相応しきかな。
 竹葉と、召し物と、そしてもう一つ――――
 玉兎の心までもが、大きく揺らぎ始めたのだ。




うどんげ「違う――――じゃない――――」




 そしてその揺らぎは、あまりに大きすぎたが故か……
 薬売りにもしかと、見え申した。



うどんげ「あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない!
      あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない!
      あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない!
      あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない!

      あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない!
      あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない!
      あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない! あたしじゃない!」



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うどんげ「あたしじゃ…………ない…………!」



【膝落】



薬売り「……全く」フゥ

薬売り「秘め事が上手な……薬屋な事で……」




 その当時の光景を、後の薬売りが曰く……
 「竹葉の擦れ合う音が、まるで嘲りのように聞こえた」と、申しておった。

 


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