永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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123:名無しNIPPER[saga]
2017/04/01(土) 17:10:28.17 ID:WqlHno/No


【息吹】


薬売り「モノノ怪は……間違いなくいる……しかし闇に紛れて、姿が見えぬ……」

薬売り「夜を照らす月明かり……それを遮る竹林の群れ……煤けた焦げ跡……」

薬売り「闇をより一層濃くする暗がりの中に、微かに漏れる光の標……」

薬売り「それこそが……真のあるべき場所……!」


 右も左も闇に次ぐ闇。
 辺りもロクに見えぬ暗闇の中で、唯一「まだ明るさの残る場所はどこか」と、問われれば。
 その答えは、少し思案すれば、誰もがすぐに気づけるであろう。
 

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 そう……答えは”天”にあり。
 昼も夜も、空には常に明かりがある。
 太陽と月の輝き具合は比べるまでもないが、月の輝きも満月ならば、人の顔を見る程度には十分な明るさである。
 この答えに同じく行き着いた薬売りは、気づくと同時にハッと空を見上げなすった。








うどんげ「 キ ャ ー ー ー ー ッ ! 」






 そして――――ついに見つけ申した。





薬売り「遅かった……か…………!」




 空に届きそうなほどに育まれた竹林の、その先端にて……
 竹葉と共に、不死者の召し物”だけ”が、そこには佇んでおった。


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