永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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121:名無しNIPPER[saga]
2017/04/01(土) 16:46:30.44 ID:WqlHno/No


うどんげ「く…………ぉらァァァァ!! おとなしくしとけっつったろォォォォ!!」



【絶叫】


【木霊】


【怒号】



チーン



【完全・無視】




薬売り「――――ここか!」



 その様はまさに電光石火の如く
 他人の忠告なんのその。単身意気揚々に乗り込んだ薬売りであったが……
 気配はすれども姿が見えぬとは、これ如何に。

 ただでさえ薄暗い竹林。さらに子の刻も過ぎし深き夜分であれば、モノノ怪どころか目の前の竹すらも見えぬ道理。
 しかしそれでも剣は語っておる。
 「モノノ怪はすぐそこにいる――――」。その言葉を、震えに代えて。



薬売り「どこ……だ……」



 薬売りは、先ほどの玉兎の話を糧に、かつて斬ったモノノ怪達を浮かべ申した。
 人が持ちし、モノノ怪を成す強い情念。
 その念はあらゆる情が入り乱れ、まこと千差万別であった……が。
 しかし強いて一つ型に嵌めるとするならば、やはり”怨み”の念が、一つの定石と言えよう。



【追着】



うどんげ「――――この……アホンダラがぁぁぁぁ! あれっほど! 勝手に動くなっつったのに!」

うどんげ「バカ!? 生きたまま焼かれたいの!? それか灰になって、ここの土に還りたいの!?」

薬売り「何か……匂いませんか」

うどんげ「 話 聞 け よ ! 」
 


 遅れて駆けつけた玉兎が薬売りに吠える。
 無論その真意は、薬売りの勝手な行動に対する、純粋なる怒りである。
 玉兎の怒号が静かな闇夜に響き渡る。
 それは、裏を返せば、響き渡る怒号と同じまでに、強い”怨”と言う事だ。





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