永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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120:名無しNIPPER[saga]
2017/04/01(土) 16:34:10.59 ID:WqlHno/No


うどんげ「この波長……いるわ……近くに……」

うどんげ「じっとして……いい? 息を潜めてて……あたしが合図するまで、絶対に動かないで……」


 何やら曰くの香りがプンプンと漂う、まっこと奇怪な者と思わぬか?
 だが、それがよいのだ!
 あのいけすかぬ薬売りのすかした顔を、猥雑で卑しい恐怖の表情に歪めてやるには……ぷふっ
 まさに、これほどにない大・逸・材! なのであ〜る!


薬売り「……ん?」

うどんげ「近いわ……もう間もなくよ……」


 しかしそこは薬売りも流石と言った所か。
 これから降りかからんとする火の粉を察知したか、闇夜に紛れて密やかに身構え申した。
 札を構え、天秤を傍らに、そしてあの退魔の剣を、再びその手に持ち……
 残念ながら、そう簡単に折れてはくれぬ様子であるな。


 
薬売り(いや……)



 だがしかぁし! 
 薬売りがふと手元に目を流せば、退魔の剣がカタカタと激しくと震えておるではないか。
 その震えを見た――――途端! 
 


 薬売りは、ななな、なんとぉッ!



薬売り(そこに…………”居る”のは…………!)



 玉兎の諫めもなんのその!
 あれほど強く忠告されたにも拘らず、その全てを無下へと返し……”脱ッ!”
 自ら業火の元へと、颯爽と飛び出して行ったのだ!



【鈴】



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