320: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/22(土) 19:37:03.00 ID:N4f4DzpF0
「トキぃ!」
「大丈夫? アルパカ」
トキさんは地面すれすれで大きく羽ばたき、抱えていたもう一人のフレンズ――姿を見るにヘラジカでしょうか?――を下ろします。
「まにあってよかったんですけど!」
「しょーじょートキも!」
もう一人、真っ赤な体のショウジョウトキさんはライオンさんを抱えて舞い降ります。
そして、
「うぎゃぁぁぁふぎゃっ!? やべぇよ! まじやべえよハシビロコウっ!」
「……ごめんなさい、オーロックス。私、トキみたいに飛ぶのが得意じゃなくて……」
ほとんど紅茶の山に突っ込むようにして着陸したのは、ハシビロコウさんとオーロックスさん。
「どーしたのぉ、こんなとこまでぇ」
「ボスがアルパカがセルリアンに襲われてるって教えてくれたの」
トキさんがそう説明し、ヘラジカさんたちを紹介します。
「ちょうど近くにいたから、一緒に来てもらったわ」
「やぁやぁ! 私はヘラジカ! この私が来たからにはもう安心だぞ!」
「遅れてごめんねぇ」
ヘラジカさんとライオンさんはさっそくあたりを見回します。
「ボスがいっぱいいるが……、セルリアンの気配はないな」
「匂いもしないねぇ。オーロックス、そっちは?」
「ありません! ところで……」
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