97:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/23(木) 22:26:19.64 ID:TdN3Svrc0
日向 「なんか、夢みたいだな……お前らと一緒に授業を受けてるっていうのが」
左右田 「この状況でよくそんな呑気な感想が出るなオメーは」
前の席の左右田は、「いつ蝕が来るかと思うと、おちおち授業も聞いてらんねーよ」と
教科書に落書きしながらぼやいている。お前も十分余裕だと思うのは気のせいか?
左右田 「つーかよお。オメーは勉強しなくていいんじゃね?ほら、カムクラさんにチェンジして
ちょいちょいっと……」
日向 「言っただろ。あいつは消えたって。心のどっかに穴が空いたみたいな、変な気分だけどな」
『龍』が終わって三日。
俺たち77期生(俺を加えていいのかどうかは微妙な所だが)の日常は変わった。
まず一つ目。
江ノ島 「やっほー、センパイ方!!」ガラッ
ソニア 「あら、いらっしゃいまし江ノ島さん。その手に持ってらっしゃるダンボールは……」
江ノ島 「体育のジャージだよ!明日は78期生と合同で体力測定だから、届けに来たってわけ!」ピースッ
罪木 「じ、じゃあ私が配っておきますねぇ……っとと、重いぃ…!」グラッ
澪田 「和一ちゃん、ヘルプっす!」
左右田 「なんでオレ名指し!?」
江ノ島 「ほらほら!早くしないと、罪木センパイがまた思春期男子に優しくないポーズになっちゃうよー?」
左右田 「だーっ、くそ!なんでいつも力仕事オレなんだよ!!」ガシッ
罪木 「ふゆぅ…ごめんなさいぃ!もっと鍛えますから、牛乳雑巾だけは勘弁してくださいぃ!!」
ソニアたちの努力によって、江ノ島盾子がちょくちょく遊びに来るようになった。
絶望時代にやっていた、ダーツの刺さった地点の住人を血祭りにあげる遊び……じゃなく、
トランプをしたり、ファッション雑誌を一緒に眺めたり。そんな健全な遊びをしている。
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