75:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/20(月) 21:13:45.23 ID:/hzpnLfA0
桑田 「あとな、お前に前から言いたかったんだけど、その卑屈な態度やめろ。"僕はみんなと違うから"とか
そーやって線引きされっとイラッとくんだよ。こっちだって好きで天才やってるわけじゃねーっつの」
苗木 「……」
桑田 「わり、言いすぎた。でもよ、せっかく"超高校級"の奴らとお近づきになれてんだから、
もーちょい頑張れよお前。"超高校級の幸運"って、卒業した後は上級官僚になれるらしいじゃん。
偉い人になるんだったら、人脈作っとけよ」
苗木は教科書を抱えて、こっくりとうなずいた。
苗木 「でも……人脈って、どうやって作ればいいのかなあ」
桑田 「しゃーねーな……じゃあ、オレが第一号になってやるか?」
苗木 「……え、いいの?」
そこで初めて、苗木は嬉しそうに笑った。
桑田 「へへ、まずはオレからな。えー、オレは"超高校級の野球選手"桑田怜恩だ。よろしくな」
苗木 「じゃあ、改めまして……"超高校級の幸運"苗木誠だよ。これからよろしくね、桑田クン」
___________
視界が晴れると、そこは元の地獄だった。
モノクマが片づけた死体の血痕が、点々と落ちているのが目に入る。
菜摘 「うーん、学園長があんなもったいぶって言うからビビってたけど……
思ってたよりフツーだったね」
桑田 「今の……なんだよ?」
菜摘 「ん?」
桑田 「なんでオレが、教室にいんだよ?なんで、苗木と……えっ?」
頭がぐちゃぐちゃになって、混乱していく。学園長は「失われた記憶」つってたよな。
もしかして、オレは、
――記憶喪失?
桑田 「はっ……えっ、あ…え……?」
菜摘 「落ち着いて。まだ色々分かってないんだから、混乱するのは後にしな!!」
これが極道娘の迫力か。
びしっと言われて、ぐるぐる回っていたアタマが止まる。
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