55:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/16(木) 18:10:10.04 ID:IXfYRWfn0
※ここから一旦江ノ島視点になります。
江ノ島 (アタシの名前は江ノ島盾子(エノシマ ジュンコ)。
今、日本で一番イケてる女子高生。16歳のスーパーモデルなのだ。
"超高校級のギャル"として、この希望ヶ峰学園に入学した……はず、だったのに)
学園長 『さあ、希望を背負った生徒達よ、闘うんだ!!!』
江ノ島 (頭の中身がカルトってる残念なイケメン学園長のせいで、とんでもないサバイバルに
巻きこまれてしまったのでした。ちゃんちゃん)
江ノ島 (『始』と『龍』をどーにかこーにか生き残ったアタシは、モノモノマシーンでストレス
発散……もとい使える武器が出てこないか試してた。そこを、いつの間にか後ろにいた
ちびっ子ギャングとお付きの美少女にとっ捕まって……)
日向 「お前は、"超高校級の絶望"――江ノ島盾子。だよな?」
江ノ島 「てゆーか、あんた誰よ?」
アタシの返事に、アンテナ頭――日向って呼ばれてた――は、「ふざけるな!!」となぜかキレた。
いや、ふざけてないんですけど。なんか意味分かんない肩書きで呼んどいて、
自己紹介はナシとか、ふざけてんのはそっちじゃん。
江ノ島 「あとさ、これ話する態度じゃないよね。なんなの?用があるんだったら
フツーに言えば?個室に連れ込むとかアンタ変態なの?」
日向 「なっ……なんでそんな、まともな人間みたいな返しをしてるんだ!?」
江ノ島 「あんた、アタシをどんな人間だって思ってんの?」
日向 「とにかく絶望が大好きで、人の命は虫ケラ以下だと思っていて、飽きっぽくて、
薄情で、嘘つきで、カリスマ性と頭の回転と分析力は人一倍高い奴だ」
江ノ島 「えーっと……何そのサイコパス。ちょっとドン引きなんですけど……」
日向 「お前のことだろ?」
江ノ島 「同姓同名の江ノ島さんってことはないわけ?」
九頭龍 「おいテメー!!さっきからとぼけやがって、オレらを"絶望"に引きこんだのは
誰だと思ってんだ!!!ふざけんな!!!」
江ノ島 「あのさあ……」
なんなのこいつら。いい加減腹たってきた。と、思う間もなく。感情はアタシの口からほとばしる。
江ノ島 「ふざけんなってのはこっちの台詞だっつーの!!フツーのギャルモだってのに、
いきなり死ぬか生きるかのサバイバルに巻き込まれてさあ、こんなん喜ぶのは残姉だけだよ!!?
ガチャガチャでストレス解消してたトコいきなり拉致られて、わけわかんない理由で怒鳴られて、
いーかげんにしろっての!!!」ハァハァ
今までのイライラもあって一気に叫ぶ。着物ロリとそばかす女は耳をふさいで、ちびっ子ギャングと
お付きはポカーンとしてて、アンテナ頭はなぜか目を閉じて何か考えていた。
日向 「お前……もしかして、ただの"超高校級のギャル"なのか?」
江ノ島 「だから、さっきからそう言ってんじゃん!!!そんなにアタシを頭おかしい奴にしたいわけ!!?」
日向 「そうか……悪かったな」
ぺこっと頭を下げて、アンテナ頭はアタシの縄を解いてくれた。
ちびっ子ギャングが「おい、いいのかよ!!」って聞いてたけど、アタシは一刻も早く
部屋を脱出しようと走り出した。
江ノ島 「あーもうっ、なんなのホント!学園長が頭おかしいと、生徒も変なの!!?」タタタッ
だけど、こいつらとアタシの縁はこれで終わりじゃなかった。
……その話はちょっと後にして、日向の話に戻そっか。
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