日向「神蝕……?」
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52:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/16(木) 18:06:04.33 ID:IXfYRWfn0

そのころ、食堂を飛び出した左右田はというと。

左右田 「ふーっ。まさか西園寺に見られてたとはなあ……今度から部屋の鍵は閉めとかねーと」アセアセ

左右田 「変態疑惑がついたけど、まあいっか。これをみんなに見せてビックリさせる計画に比べりゃ、
     どーってことねーもんな!!日向大喜びだろーなー。楽しみだなー」

部屋に戻った左右田は、愛用の工具箱を取り出してなにやら準備を始めた。
シャワーカーテンで覆って隠しておいた『何か』を床に座らせると、丁寧にボルト部分を調節して行く。
それが終わると、内蔵してある人工脳に電気信号を通してテスト。問題なし。
フタを閉じると、人工毛のウィッグをかぶせて固定。

左右田 「あとは眼球を入れてっ……と、完成!!いやー、徹夜した甲斐があったぜホント!!
     あいつら、びっくりすんだろなあ。日向は喜んでくれっかなあ」

一人でパチパチと拍手した左右田は、鍵がしっかり閉まっていることを確認してから
床にぺたんと座りこんだ裸の球体関節人形の所へ戻る。見れば見るほど似ている。そっくりに作ったから
当たり前だが、髪だけが長く床に垂れているので(後で切ろう)と左右田は思った。

左右田 「よし……んじゃ、行くぞ」パンッ

両手を合わせて、集中。


"機(き)"


文字を発動させた左右田は、ゆっくりと合わせた手のひらを開く。
そこには、ぼんやりとした光の玉が浮かんでいた。

左右田 「それっ!起きろー!!」

ふわっと飛んだ光の玉は、人形の口からすぽんっと体内に入って消えた。
閉じられていた人形のまぶたが、滑らかな動きで持ち上がる。二、三回瞬きして、
ガラスの視界に左右田を映すと、人形は口を開いて「あ……」と発声した。

左右田 「オレは左右田。左右田和一。オメーを作った男だ!創造主様だぞ!左右田。言ってみ?」

人形  「そ、うだ」

左右田 「そう、ソウダ。すっげーなオレ。マジで人工生命作っちゃったよ!さすが"超高校級のメカニック"!」

喜ぶ左右田をじーっと見つめて、人形はひたすら繰り返す。

人形  「そう、だ……そうだ、そうだ、さま、そう、だ、さま、そう、ださ、ごしゅじ、んさま」

左右田 「ストーップ!それ覚えさせたらマジで俺は日向に殺される!"左右田くん"だ。左右田くん」

人形  「そうだ、くん」

左右田 「よし。オッケー。んじゃ次、オメーの名前な。オメーは……」

左右田 「ナナミR-type:0001ってのが型番なんだけど……まあ、ナナミでいっか」

人形  「なな、み。わた、し、ななみ」

左右田 「そ。七海だ」ワシャワシャ

左右田 「……しかし、全裸ってのはなあ……いくら人形でもちょっと目に毒だよなあ」ピーン!

左右田 「そーだっ、女子の誰かに服もらおう!!……でも、77期の奴らにはすっかり変態として
     知れ渡っちまったしなあ……」


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