日向「神蝕……?」
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51:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/16(木) 18:05:29.43 ID:IXfYRWfn0
辺古山 「牛乳はかけないんですか?」

西園寺 「最初に聞くのがそれ!?」

学園長 「いや、牛乳はこうして」グビグビ

小泉  「別々に飲むんなら、かけても同じじゃ……」

学園長 「ぷっはー!あー、この一杯のために生き返ったって感じするなあ」

日向  「生き返った……じゃあやっぱり、学園長も」

学園長 「ああ。私の"肉体"と呼べるものはすでに消失しているよ。まあ、その話は追々するとして……
     あの映像は偽物じゃないし、過去の録画でもない。外の世界ではこうしている間も
     人々が普通に働いて、営みを送っている。もちろん、テレビ局も生きているよ」

小泉  「じゃあ、世界は滅んでないって事ですか!?」

学園長 「そういうことになるね」

日向  「信じられるか!人類史上最大最悪の絶望的事件……あれは日本政府すら陥落させたはずだ!!
     こんな短い時間で復興するなんてありえない、俺たちは徹底的にやったはずだぞ!!」

辺古山 「日向、声量には気をつけろ」

日向  「あ、悪い……学園長、それは一体どういう――えっ?」

一瞬だった。
本当に一瞬目を伏せたうちに、学園長の姿は煙のようにかき消えていた。
そこには、空っぽになったシリアルの空き箱と牛乳パックだけがあるだけだ。

小泉  「き、消えた……!?」

澪田  「ま、まさか今の学園長先生は……あばばばばばばば」ブクブク

九頭龍 「肉体は死んだ、つってたろ。人間やめちまったんだろーな」

日向  「くそ……結局全然情報は聞き出せなかった……!」

辺古山 「ところで日向、私達の部屋のドアにこんなものがはさまっていたんだが……偽物ではないな?」ペラッ

西園寺 「日向おにぃの上から目線な書き方はムカつくけど……」

日向  「悪い。シンプルに書こうと思ったら、ああなった」

西園寺 「やってあげるよ。江ノ島の言いなりになるのもムカつくし、78期の奴らに疑われるのも
     めんどくさいし……」

小泉  「江ノ島盾子、か……正直私にはまだ、色々信じられないことばかりだけど、
     あの人のことは思い出したよ。生き返っているとしたら、ほっとけない。
     学園にいるみんなのためにも、私達のためにも」

九頭龍 「とりあえず、江ノ島をシメて連れてくりゃいいのか?あの女、普通に聞いても答えねーだろ」

日向  「なるべく傷つけないで頼めるか?」

九頭龍 「んじゃ、ペコ……」

辺古山 「はい、坊ちゃん」

辺古山はさすがというべきか。
目配せ一つで、九頭龍の後ろにぴったりついて行く。二人が行ってしまった後、
西園寺は「わたし、おねぇと一緒に江ノ島のこと聞いてくるね」と珍しく自発的に動いてくれた。

日向  「やらなきゃいけないんだ……生き残るために」



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