36:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/13(月) 21:49:35.11 ID:ccxguUJC0
狛枝 「蝕の予定時刻まであと1分を切ったよ。今日は雲ひとつない快晴だ。脱出も不可能、
外の情報からも遮断され……この八方塞がりな状況に絶望から立ち直った
みんなが立ち向かう。その先にはどんな素敵な希望が待っているんだろうね!」アハハハ
日向 (一時間目の数学の間から、狛枝はずっとそわそわしていた。蝕よりこいつをどうにか
した方がいい気がするが、校則には"生徒同士の殺傷を禁じる"とある……わざわざこんな
のを校則に定める理由が不可解すぎて怖い)
弐大 「こいつはいっそ清々しいくらい変わらんのう」
終里 「どんな敵が来ようが、まとめてブッ倒す!!そんだけだろ!!!」
西園寺 「ぷっ!この脳筋ちゃんは学習しなかったのかなー?そーやって突っこむ奴から死んでくんだよー?
ま、あんたが死んでも77期は全然困んないからいいんだけどー」
辺古山 「今のうちに出しておくか」カッ
"刀(かたな)"
辺古山は唐草模様の刻印が施された剣を二本出すと、両手に構えた。
後ろの九頭龍は「わりーな…俺の文字が使えねーせいで」と気まずそうだ。
うなじにある『冬』をおさえてため息をついている。
辺古山 「いいのですよ、坊ちゃん……私にできる償いなど、せいぜいこの程度ですから」
私の後ろにいてください、と頼んだ辺古山は、黒板の上にある時計をちらっと見て表情を険しくする。
辺古山 「小泉……よければ、一緒に来ないか」
小泉 「ごめん。日寄子ちゃんといたいんだ…あっ、ペコちゃんが怖いとかそういうのじゃなくて!
その……私の文字、役に立たないし。…まだ、距離感とか分かんないから」
小泉は「だから、ゆっくり仲直りしてこう?」と微笑んだ。
喉元に『写』の文字が見える。辺古山はしばらくぽかんとしていたが、少し泣きそうな顔で
「……ああ」と目を伏せた。
澪田 「ひょー!!絶好の野外音響日和っすねー!!」ピョンピョン
豚神 「気をつけろよ、澪田。特に背後と上からの気配にはな」
花村 「ね、ねえ。このフライパンで蝕に対抗できると思う?僕の文字、"食"なんだよ……
いまいち分かんないんだけど、テフロン加工だから大丈夫かな!?」テルテルテル
狛枝 「君の希望が負けなければね!!死んだら性癖を解放することだって出来ないんだ、
頑張って生き延びよう!!」
日向 「来る……」
日向 「命がけの闘い……命がけの試練……命がけの……神蝕!」
そして、針が『カチッ』と12の所に来る。
瞬間、視界が真っ白な光に包まれた。
【日向創:Chapter2『龍』】
日向 「…………」
??? 「……い……おーい……大丈夫かね?」
日向 「ん……」
最初に感じたのは、草の匂い。頬を滑る風。そして、知らない声。
ゆっくりと目を開ける。視界に入ったのは、意志の固そうな眉毛の白学ラン。
次に、ドリルのようなツインテールで、フリルの沢山ついたドレスを着た女子。
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