22:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/10(金) 12:53:55.58 ID:lcFU0T5b0
石丸 「なっ……なんだ、今のは……"才能研究科"?僕はそんな教室は知らないぞ……しかし、
興味深い授業だったな、脳波を調べて才能の出所を探るとは……」
苗木 「僕は文化祭のステージを見ていたよ……舞園さんと澪田さんが一緒に歌っていて……
山田クンがドラムを叩いてた。他のメンバーはよく見えなかったけど、すごく楽しい記憶だったよ」
霧切 「私は、体育祭の準備で紙の花を作っているところだったわ」
78期生たちが口々に語り合うのを聞きながら、
俺はじっとりと冷や汗が背中に垂れるのを感じた。楽しげな思い出を語り合う78期生とは正反対に、
こちらは。
澪田 「い、今……唯吹が流してたのって……サブリミナル、って奴っすか?ひ、人が……
一斉に燃えて……あばばばばばばばば」ブクブク
花村 「誰かぁぁぁ!早く火を消してよ、お母ちゃんが天ぷらになっちゃうよおおお!!」
終里 「騒ぐんじゃねーよ花村……空きっ腹のドタマに響くだろーが……」
西園寺 「……ねえ、何なのその扇……なんで針がついてんの……?捨ててよ、それ捨ててぇぇ!!」
石丸 「だ、大丈夫か君たち!?」
不二咲 「保健室に連れてってあげた方が……」
78期生の中から優しいおせっかいが立ち上がるのを、
「そっとしておいてあげて」と苗木が必死に止めてくれた。
九頭龍 「クソッ…!まだ右目が疼いてやがる……!」
狛枝 「今すぐにでも切り落としたい気分だよ…絶望を受肉するなんて、
過去の僕は一体何を考えていたんだ?」プルプル
罪木 「うう……」ペラッ
罪木 「!手術跡が……ない?」スベスベ
そういえば、江ノ島の体を移植したのは誰だった?……口ぶりから言うと、
狛枝が左手、罪木が子宮、九頭龍は右目だったな。
三人はそれぞれの部位をおさえて、うずくまっている。
脂汗を垂らし、ぐっしょりと濡れた服からは、苦痛の度合いが分かるというものだ。
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