20:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/10(金) 12:52:45.33 ID:lcFU0T5b0
日向 「……悪い、まずは77期生で情報を共有したいんだ。後にしてくれないか?」
苗木 「えっ?あ、うん」
俺が強めの語気で言うと、苗木は不思議そうな顔をしながら引き下がった。
78期生から少し離れた所に、全員で腰を下ろす。ひい、ふう、みい…よし、全員いるな。
無事だったことに、改めてホッとした。
小泉 「あのさ、さっき十神が教えてくれたんだけど」
豚神 「十神こと七志太郎だ。78期生のいるところでは七志と呼べ」
小泉 「……七志が、"あのジャパウォック島はバーチャルの世界だった"って……千秋ちゃんは
そのプログラムが作ったAIだったって教えてくれたけど、
それって、ホントなの?」
どうやら77期生を集めている間に、七志の方で簡単に流れを説明してくれていたらしい。
小泉は「あの千秋ちゃんが人間じゃないなんて……」と悲しむような表情をしている。
九頭龍 「おう。ちなみに現実に出られたのはオレと日向と、終里と……あと、左右田にソニア。
そんだけだ。後は全員クロになっておしおきか、殺されたか……今ごろお前らは、
脳死状態でカプセルん中に寝てるはずなんだがな」
花村 「とても信じられないよ……」
狛枝 「でも、大事なのはもう一つの秘密の方だよ。
……僕たちが"絶望の残党"だったという事」
声をひそめた狛枝に、西園寺は「えええーー!!?」と叫んでその気遣いをぶち壊す。
78期生が一斉に振り返った。あわててその口をおさえたソニアが「なんでもありませーん……」と
引きつった笑顔で首を横に振る。
日向 「まず、"絶望"という言葉の意味は……」
俺がかいつまんで説明して行くと、仲間たちの表情がどんどん沈んだものに変わって行く。
話を終える頃には、固まって座らされた理由を知った仲間達の蒼白な顔があるだけだった。
小泉 「何よ、それ……あたし達こそが、"世界の破壊者"だったってこと……?」
弐大 「にわかには信じられん……あの島はいわば、現実から離れた流刑地だったというわけか!!」
辺古山 「では、モノクマが我々にコロシアイを強要した理由は……体のいい処刑ということか?」
日向 「空になった肉体を乗っ取るっていうのが真の目的だけどな。未来機関から見れば処刑の手間が
省けて、かえって都合がよかったかもしれない」
自分で言っていて気分が悪くなる……。
204Res/358.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20