日向「神蝕……?」
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17:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/10(金) 12:49:17.05 ID:lcFU0T5b0
日向  「そういえば、お前の文字は何なんだ?」

朝日奈 「あのね……」スルッ

何気なく聞いた俺に、朝日奈はジャージをめくって二の腕に刻まれた文字を見せる。

日向  「水……か。そういえばお前は"超高校級のスイマー"だったな」

朝日奈 「正直、闘うって言われてもピンと来なくて…ドーナツが大好きだから"輪"と
     最後まで迷ったんだけど、結局これにしちゃった」テヘヘ

『輪』だったら、チャクラムでも出たんだろうか?
それとも巨大ドーナツがホカホカと湯気をたてて……じゅるり。

朝日奈 「じゅるり?」

日向  「悪い、ちょっと空腹のせいで意識が……もう油芋でもジャパ塩でもいいから食いたい……
     あ、今のは忘れろ。ビームは出ないけど忘れろ」

日向  「でも、イメージだけなら簡単そうだな」

朝日奈 「ほんと?じゃあちょっとここでやってみていいかな。練習。今度は役に立って
     二人に恩返ししなきゃだし……あ、そんないっぱいは出さないよ!ちょっとだけ!」

俺が頷くと、朝日奈は「むむむ…」と眉をしかめ、両手を胸の前で合わせた。


"水"(みず)


朝日奈 「あ、出た!見て見て、すごいよー!」キャーッ
日向  「よかったな、おかげで断水しても安心だ!」

はしゃぐ朝日奈の手のひらで、水が踊っている。どうやら成功したようだ。
これを高圧で出したら、ハイドロポンプみたいに武器として使えるかもしれない。
……が、その想像は朝日奈の「カハッ!」という苦しげな吐息でかき消された。

朝日奈 「ぐっ…ゴボッ、ガボッ……!」ボタボタ

日向  「朝日奈!?」

朝日奈 「ごぼっ…ご、ぐっ、ボォッ…!」ビチャビチャ

日向  「朝日奈!おいっ……しっかりしろ!!」ユサユサ

一体、何が起こっているんだ!?
朝日奈は苦しそうに宙を引っかきながらもがいている。口からは酸素を吸うのに
合わせて水が吐き出され、腕の中の朝日奈は少しずつ重くなって行く。
俺は頭が真っ白になっていた。どうすればいい、どうすれば……


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