メイド「私の嫌いな貴方様」
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82: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2018/11/02(金) 09:06:46.62 ID:rlpAyYI4O
女「あ、ありがとう……」



女教師「あと……はいこれ。皆には内緒よ」



そういって私に差し出されたのは、ペットボトルだった。



女「え?」



女教師「頑張ってたから差し入れ。女ちゃんにしか買ってないからホント内緒にしてね」



内緒にしてねと茶目っ気たっぷりにウインクする様は非常に愛らしい。

きゅんとした。

同時に心臓が苦しい。

これが、恋?

断じて走りすぎたせいではない。

決して走りすぎたせいではない。


おずおずと手を伸ばしてペットボトルを握る。

結露が指に浸透する。

清らかな冷たさが私の頬を熱くした。


お姉ちゃんが私のために――私『だけ』のために。

その事実が私の心に思慕の炎を燃え上がらせた。




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