118: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:51:24.36 ID:XWj0qJN60
ギャル「……」
先輩は私の返事を聞き.切なげに顔を伏せた。
ギャル「告白、しようとしてたもんね」
女「見てたんですか……」
昨日のことを言ったのだろう。
ギャル「流石にあそこは人目がありすぎ。よくしようと思ったね」
女「だって好きだから。これ以上ないくらい愛しくて、我慢できなくて、気づいたら言葉になっちゃったんです」
しょうがないね。
ギャル「そう……」
どうでもいいとばかりに先輩は短く一言呟き、ついでため息をつくと……
ギャル「先生に向かって一歩踏み出すのもうやめた方がいいよ」
つまらなそうに警告を吐き捨てた。
女「まだ言いますか……私はあなたに何を言われようと――」
ギャル「ちがうちがう。そういうことじゃない。口説くのはさすがに萎えたよ」
ギャル「……少し自分語りしようかな。もう散々しただろって野暮なツッコミはなしの方向でよろしく」
ギャル「私ね、先生への気持ちを自覚してから、先生と仲良くなろうといろんなことを話したんだ」
ギャル「まあ、もともと先生とは信頼関係って言うのかな……そういうのあったし、仲良くなるのは簡単だったよ」
ギャル「でね、プライベートなこと何回も聞いたの」
ギャル「聞いてるうちに私と先生との間には溝があるなって、ああ……私の気持ちは絶対に届かないなって気づいたの」
女「……? それが先輩の言ってた、輝いてるか、くすんでるかってことですか?」
ギャル「ん? あぁちがうよ。そりゃコンプレックスも先生のこと諦めるきっかけになったけど……」
ギャル「私が言いたいのは、もっと決定的なの――」
ギャル「先生には――」
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