102: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2018/11/02(金) 09:53:53.87 ID:rlpAyYI4O
>>96
私の言葉に胡乱げな視線を向けてくるも、まあいいかと言わんばかりに会話を放った。
先輩の次の意識はお嬢様のお弁当へと向かった。
お嬢様は、ぁい、どど、ぞ、とキョドリ過ぎてもはや新種のポケモンの鳴き声のような声でギャル先輩に弁当を勧めた。
……君はもっとはきはきと話そうよ。
お嬢様「ぁ……あの……」
ギャル「ん、なに? ……もしかして食べちゃいけないものでもあった? だとしたらごめんね、食べちゃった」
お嬢様「そ、そうでは、なくて、ですね……その……どなた、ですか?」
……そういえば、お嬢様は知らなかったな。
彼女が誰なのか教えた。
ギャル先輩が演劇部のお姫様だと知り驚いたお嬢様。
そんな彼女の反応になぜか気をよくしたギャル先輩は上機嫌で弁当をつついた。
というかなんでこの人はこうナチュラルに下級生のクラスで弁当を食べてるんだ。
同級生に友達はいないのかよ。
女「……」
ギャル「お、なんだよ、不機嫌かよ。もっと笑いなって、かわいい顔とおいしいご飯が台無し」
うるせぇ。
なんでこの人はこう人の神経を逆撫でするような話し方をするのだろう。
おかげで腹が立ってしょうがない。
ちらりとお嬢様の方を見る。
きっと彼女も腹が立って仕方ないことだろう。
お嬢様「はわぁ〜」
なんて思ったが、なんかお友達に囲まれて満足って顔をしている。
くそうこれだからぼっちは!
女「で、本当にご飯をたかりにきただけですか? だとしたら先輩のことクラスに弁当を分けてくれる友達がいない人、もしくは購買でパンを買うこともできない貧しい人って認識に修正しなくてはいけなくなるんですが」
ギャル「お、喧嘩売ってる? けど悪いね、君の言うところのパンも買えない状態なんだ、そんな安っぽい挑発も買えないくらいにね」
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