356: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2020/01/28(火) 20:13:15.26 ID:IB3BLm44O
男「ピンと来ない人も居ると思うから言っておきますよ、このバンドのメインは副部長になるので」
副部長「さっき言っといたよー!」
部長「聞かされ過ぎて耳痛てぇ……」
幼馴染「私はてっきり男がメインになるのかと思ってたわぁ?」ニヤッ
出来る物なら幼馴染をメインにしたいよ、正体が人にバレてないからって好き勝手してさ。
副会長「……」グイッ
男「っ!」
男「なにを……!」
副会長は俺の後ろ襟を引っ張ると、俺にしか聞こえない声で囁いた。
副会長「会長に勝ちたいだけでしょ……?」 ボソッ
副会長「出来損ないを使って勝ったって言う証が欲しいだけでは?」ボソッ
男「……違いますよ」
副会長「そう……ですか」パッ
やっと離して貰ったのはそうとしても副会長は会長と同じ生徒会。
俺がどのような人間か、会長と俺の間で起きた出来事の情報を共有している可能性もある。
正体がバレている以上はどうしようもないが、俺自身を見透かしたかのような態度はやめて貰いたい。
副会長「本当に、お子様だ……」ボソッ
男「え?何か言いました?」
幼馴染「?」
部長「何だよ、急に喧嘩すんなよ」
男「してませんって」
副部長「練習しよ!しよ!」
ギター「うぃーっす、そろそろ混ぜろよ」
幼馴染「……だれ?この人」
男「あ〜っ……また面倒臭い」
今日もこうして練習が始まった。
心配事は毎日増えて行く、俺の心が見透かされるなんてそう簡単には……
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