174: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2018/02/26(月) 19:33:59.37 ID:N89DNej0O
第三章 ロリ「絆の奇跡」 始まり
男「話しって?」
打ち上げの帰り、俺は友に呼び出された。
場所は俺の家の前。
祖父と祖母にいらぬ誤解でもされたらどうするつもりなのか……
友「俺……いや、私は」
男「文化祭でテンションでも上がったのか?変な事言うなよ」
友は正直に言ってかなり変な奴だ、いつも男のように振舞っている。
学校に1人は居る痛い奴なのかと思えば普通に会話も出来るし、むしろ上手だ。
友「男が分からないんだ」
男「その言葉そっくりお返しするわ」
友「ほら、男って女として美しいけど、男として美しくもあるだろ?」
男「心外だけど、否定しないよ」
友「だからさ、そんな男を見てると俺……私はどうしたらいいのかなって……」
男「結局は何が言いたい?もっと男らしくしろとでも?」
友「ごめん、違う。俺の話なんだ。俺がどう振る舞えば良いのか……」
友「初めてなんだよ、俺と同じような人を見たのが……絶対に同類だし、仲良くなれると思ってる。だから出来るだけ男が俺と一緒に居て心地良い風にしたいんだ」
男「趣味悪いなお前」
こいつ、俺と全く同じ事を考えて居たのか。
間違いなく同類だな、だからこそ言ってやらなければならない。
曖昧な発言で友を狂わせてはならない。
男「あのさ、女なんだから女らしくしろよ。折角の高校生活、楽しまなきゃ損だぜ」
友「……わかった」
綺羅星ソニアだった時も俺が男であるように、友も女であるべきなんだ。
男「はぁ……仕方ない。ちょっと上がれよ」
友「ふぇっ!?」
こいつには俺の事を教えてもいいと思った。例え軽蔑されたとしても、友ならば良いとすら思えたのだ。
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